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2025/07/28 13:07 |
くすん

コンタクトレンズをなくしました……。(泣)
乱視が強いらしくて、以前に使い捨てのを買おうと思ったときに眼科医に反対されて仕方なく(?)ハードを使っていたので、紛失するとかなり辛いんですよね~。
スペアがない。
まあ、今日の仕事はまだなんとかなるものだったから、よかったんだけど、コンタクト買わないとですよ。ついでに、眼鏡もどうにかしないとだな~。コンタクトをなくしたときに、不便で仕方ないです。

まあ、最近視力が合わなくなってきていたので、そろそろ変えなきゃとは思っていたので、丁度いい機会だったのだと思うことにします。


そして……絳攸の視力悪かったら、面白いだろうな~とか思ってみたり。(笑)
やっぱり黎深が絳攸にプレゼントしてあげるのかしら?(笑)

国試を受ける前ぐらいの設定ということでよろしくです。(苦笑)

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「なんですか、これは?」
 絳攸は黎深から渡された箱を開けて、不思議な物体を手にする。
 丸い透明な硝子が鋼のような細いもので囲まれており、二つあるそれが短い緩やかな曲線の鋼で繋げられていて、その硝子の両端には長い
 それは絳攸が初めて見るもので、何に使うものなのか想像もできない。
「黎深様、これは?」
「眼鏡だ。かけてみるといい」
 淡々と黎深はそう口にするけれども、見たこともない絳攸にはそれをどうすればいいのかわからない。
 暫しの間、それを使いあぐねていると、黎深が無言で眼鏡を絳攸から取り上げる。
「……あっ」
「これは、こうすればいい」
 眼鏡を取り上げられて、何もわからない絳攸を呆れたのかと思い、一瞬どうしようかと思案する。しかしすぐに取り上げられた眼鏡が、眼前に差し出されて絳攸ははっとした。
 顔面にぶつかると思い、絳攸はとっさに目を閉じた。
 けれども想像するような衝撃は伝わってこないまま、黎深が動いた気配を感じて、絳攸はそっと目を開けた。
「……」
 眩しい。
 瞬間にそう感じた。
 明るさは今までと同じはずなのに、室内の内装や調度品のすべてがくっきりと見える。これまで気にしたこともなかったような紋様まではっきりと視界に映り、別の場所に来てしまったかのような錯覚に陥る。
 外は天気がよく、青い空に薄く白い雲がまっすぐな線を描いているのが見える。木々の葉が青々として、その微妙な色合いのコントラストが、とても綺麗に映る。
 これまで絳攸が知っている世界とは全く違うその色合いに、感動という以前に驚きの方が強くて呆然としてしまう。そして、初めて書物を読んで、自分の知らなかったことを知った時の喜び以上に、興奮する。
 そんな絳攸を不審に思ったのか、黎深が声をかけてきた。
「どうだ?」
 その声にはっとして、絳攸は黎深を見上げた。
 無愛想な声は変わらずではあったけれども、黎深のその表情はいつもとは違って見える。はっきりと見えるからだろうか。
「黎深様……?」
 戸惑いつつ絳攸が声をかけると、黎深は持っていた扇子を広げて顔を隠してしまう。
「大丈夫そうなら、それはお前が使え」
 それだけを言うと、さっさと踵を返して黎深は立ち去ってしまう。
「ありがとうございます」
 慌てて絳攸は礼を言ったけれども、それが黎深に聞こえているかどうかは定かではない。それでも絳攸はその背中に少しだけ嬉しそうな気配を感じられて、自然に笑みが浮かんだ。
 眼鏡をいただいたことが嬉しいのではなく、絳攸自身でさえ気づかなかったことに、黎深が気づいてくれたことが嬉しく思える。
 視力が低下していたのだと、絳攸が意識したのはこのときだったのだ。

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2007/06/07 20:15 | Comments(0) | TrackBack() | SS

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